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なんと、コーヒー製、シイタケ製の焼酎がる!

時代劇で、切り傷の消毒に焼酎をぷわァっと噴きかけるシーンがある。それは、たいてい米焼酎のはずである。江戸中期までの焼酎は、米を原料に造られていた。
よく知られるサツマイモ焼酎(いも焼酎),それに、キビ、アワ、ヒエを原料とする焼酎が作られ始めたのは、1800年代に入ってからのことである。
また、1970年代にも、そば焼酎など新しい焼酎が生まれたが、その中にはコーヒー焼酎もあった。作り方は他の焼酎と同じで、原料に麹を加えて糖化し、発行後に一回だけ蒸留するのである。
この方法だと、原料の風味がしっかり残り、コーヒーを原料とした焼酎には、コーヒーの風味が残る。
更に、1980年代の焼酎ブーム時には、原料も多様化。ごま、人参、山芋、かぼちゃ、大豆、そら豆、グリーンピース、ピーナッツ、椰子の実、ハトムギ、シイタケ、トマト、ほうれん草、緑茶、サフランまで焼酎にされた。まさしく、なんでもありという感じで、原料代を安くするため、おがくずの食物繊維で焼酎が作れないかという研究まで行われた。

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Trackback [0] | Comment [0] | Category [お酒の知識] | 2013.01.31(Thu) PageTop

いいちこ  (大分県 麦焼酎)

焼酎を飲まない人でも名前ぐらいは知っているような、高い知名度を持つ「いいちこ」。
昭和54年に発売されて以来、全国の居酒屋や、家庭で幅広く愛飲されている麦焼酎である。
蔵元の三和酒類は、大分県宇佐市群の3つの酒蔵が集まって昭和33年に設立。焼酎の他にも清酒やワイン、リキュールなどを作っている総合酒造メーカーである。
最近では原酒のグレードアップを目的に誕生した『いいちこ日田蒸溜所』の一般公開を始めるなど、焼酎文化の普及にも力を入れている。
メインの工場は緑豊かな丘陵地帯にあって、地下300メートルから汲み上げる地下水は100を超える岩石層で自然ろ過された理想的な水質を持つ。この清冽な仕込み水と、60%近くまで精麦した良質の大麦からこの『いいちこ』が生まれる。
風味の一番の特徴は、なんといってもその爽快感、爽やかさ。割り方によって表情は変わるものの、クリーンな酒質はベースとして常に横たわっている。『いいちこ』とは大分の方言で、『いい(良い)ですよ』という意味だそうだが、覚えやすいネーミングやラベルのデザインなどを含めて、しっかり考えられて世に出ている酒という印象である。

香りは、はっきりして、クセのないピュアな香りが立つ。イチゴやりんごのような薄いフルーツ香で、穀物を思わせる香りは感じられない。アルコールの刺激もない。
味わいは、軽やかでシャープな味わい。全体的にフラットな印象で、途中で膨らむ部分もなく、クリーンは透明感をいだかせる飲み心地である。

後口は、クリーンな澄み切った味わいがずっと続いて、そのまま風味が減衰してゆく。最後の最後にドライさが現れてフィニッシュとなる。


いいちこ

Trackback [0] | Comment [0] | Category [焼酎の知識] | 2013.01.31(Thu) PageTop

モクモク地ビール 春ウララ  (農業組合法人伊賀の里モクモク手作りファーム三重県)

『モクモク地ビール』を造る伊賀の里モクモク手づくりファームは、農産物の生産から加工まで自ら行う農業組合法人である。こだわりのハムやソーセージ、パン、豆腐などの人気も高いが、もちろんビールも負けてはいない。
原料となる麦の栽培から手がけ、文字通り、持参の『地ビール』にこだわっている。
さわやかな柑橘系のアロマの『ペールエール』やスッキリ勝つ深い味わいが魅了される『新・伊賀山麓ピルスナー』、濃厚でリッチな「バーレイワイン」に加え、高い評価を得ているのがこの『春ウララ』である。
2006年のワールド・ビア・カップ金賞受賞は、世界のビール通が認めた証である。苦みは薄く、あと口にうっすらと残る程度。豆腐や野菜の含め煮など穏やかな和食に合う。また、花の蜜を思わせる甘い香り、ハーブティーのような優しいフレーバー、小麦ビールらしい豊かな泡と酵母のまろやかな口当たりも魅力だ。
春の午後に紅茶のシフォンケーキとともに味わいたいですね。


春ウララ

Trackback [0] | Comment [0] | Category [ビールの知識] | 2013.01.27(Sun) PageTop

ドイツの摩訶不思議なビール検査法

ビールの本場ドイツのミュンヘンでは、昔、こんな変な方法でビールの品質を検査していたそうだ。
ビールの新酒が出来上がった日、ミュンヘンの検査担当のお役人は、なめし革のズボンを履いて酒蔵へ行く。
酒蔵の中には、すでに木でできたベンチが用意されている。そのベンチのうえに、酒蔵の主人が持ってきたバケツの中の新酒(新ビール)をザバーっとぶっかける。
酒蔵の主人がドキドキしながら見ている前で、お役人はおもむろにビールでぬれているベンチにドッカと腰をかける。それからしばらく、お役人はそのままの姿勢で身じろぎもせずに座り続ける。
腰を下ろして一時間後、お役人は『さーて、そろそろ行くぞーっ』と主人に声をかけると、「イチ、ニッ、サン」とベンチから立ち上がる。
なめし革のズボンがベンチにぴったり張り付いて、お役人がベンチから立ち上がれないと、酒蔵の主人は手を叩いて大喜び。役人ももっともらしい顔をしてヒゲをひねりながら、『よし、合格!』。
なめし革のズボンがベンチにくっついてしまうようなビールが、良いビールなのであった。

Trackback [0] | Comment [0] | Category [お酒の知識] | 2013.01.22(Tue) PageTop

グレンタレット  (ハイランドモルト)

スコットランドの最古の蒸留所を主張しているグレンタレットの創業は1775年。少なくとも1717年には同地でウイスキーを作っていたという記録があるそうだ。もっとも蒸溜所には、その前史ともいうべき密造酒時代がつきもので、どの蒸留所が最古かを決めることはあまり意味があることとは思えない。
ストラスアイラ(1786年),リトルミル(1772年)とほぼ同じ頃の創業といっていいだろう。
蒸留所は南ハイランドの創業としパースから西に約20キロ、クリーフの町の郊外にある。かつては所在地の村の名前をとってホッシュと名乗っていたが、19世紀後半にグレンタレットに改名された。
ゲール語で『タレット川の谷』を意味するが、もともとタレット川の急流はウイスキー造りに最適と言われ、多くの密造者たちが谷の奥深くで密造酒を作ってきた。仕込み用水はもちろんこの川の水を利用している。
蒸留所は1923年から1959年まで閉鎖されていたが、現在のように再建されたのは、ジェームス・フェアリーの情熱に負うところが大きい。彼は熱心なウイスキー愛好家で、昔ながらの伝統的手法で酒を作るため1957年にここを買収、復興に尽力した。彼がユニークだったのは、見学者を受け入れるためにいち早くビジターセンターを設けたことで、当時としては画期的な出来事であった。
1964年には、当寺の英国首相ヒューム卿も見学に訪れている。現在のビジターセンターもその充実度において群を抜き、年間約15万人もの観光客が訪れる。
グレンタレットがユニークなのはそれだけではない。ここにはギネスブックにも載る世界一の猫がいたのだ。タウザーという雄猫は、23年と11ヶ月の生涯になんと28899匹のネズミを捕まえたという。
彼女が『ディスティラリー・キャット』としての輝かしい生涯にピリオドを打ったのが、1987年3月20日。新聞には彼女の死亡記事が載り、一大センセーションとなった。
蒸留所では原料の大麦を大量に貯蔵しているため、ネズミの天国となっている。そのため、どの蒸留所でもネズミ対策として猫を数匹かっている。タウザーは野うさぎはキジまで捕って食べていたというから、野草の血が濃かったのだろうか。
蒸溜所の知名度に比して生産規模は小さく、ポットスチルはボール型が2基あるのみ。スコットランドでも最小の部類で、その殆どをシングルモルトとして出荷、ユニークなラインナップが揃っている。

グレンタレット

Trackback [0] | Comment [0] | Category [モルトウイスキーの知識] | 2013.01.22(Tue) PageTop

酒場では水のことをなぜ「チェイサー」という?

クラブなどで水割りの水がなくなると、ホステスさんがボーイさんに『チェイサーください』などと言っているが、当のホステスさんは、その意味を知らずに使っていることが多いようだ。バーなどで供されるチェイサーの由来はこうだ。
自動車の追いかけっこをカーチェイスという。
チェイスは、『追跡』とか『追いかける』という意味がある。
チェイサーは「追いかけるもの」である。
ウイスキーのストレートなど強い酒を呑む場合は、ウイスキーを飲んだ後すぐ水を飲む。強い酒を追いかけて飲むから『チェイサー』というわけである。

Trackback [0] | Comment [0] | Category [お酒の知識] | 2013.01.20(Sun) PageTop

チェリーヒーリング  (デンマーク産リキュール)

ヒールング・チェリー・リキュールは1818年、コペンハーゲン市でピーター・フレデリック・サム・ヒールングによって創製された。彼は、コペンハーゲン市のあるジーランド島の中心、ロスキルド町の収税吏の息子で、14歳の時、コペンハーゲンに出て、カルステンセン雑貨店の店員となった。そこで9年間働いて職を辞す時、カルステンセン夫人から、家伝のチェリー・リキュールの作り方を親しく教えてもらった。
3年後の1818年、26歳になったピーターは、コペンハーゲンに食料品と雑貨を扱う小さな店を開店することができたが、この店でカルステンセン夫人から教えられたチェリー・リキュールを作って、販売するようになった。これが好評を博して、問屋にも下ろすようになった。
彼の店の顧客には、船の将校や海運業の人達がいて、このキュールの良さは国外にも伝えられるようになり、1838年には、運河沿いの大きな店を買い取るまでに成長。1850年には、そこでチェリー・リキュールの生産・販売に専念することになった(現在はリキュール美術館になっている)
1970年代になって、本社・工場はコペンハーゲンの64㌔南にあるダルビー町に移転。そこの自家農園産のチェリーを原料にして、このリキュールは造られている。
チェリーは、甘みの強い大粒の食用チェリー品種で、フランスでグルオットと呼ばれているものの系統品種と見られているが、この品種はデンマークでも昔から栽培されてきたものである。
そのチェリーを収穫後、一部は種子を除いて発酵し、チェリー・ワインにする。
残りは種子を一緒に破粋、中性スピリッツに浸漬後、蒸溜する。これによって、種子に由来するベンゼアルデヒド香がリキュールにもたらされ、甘やかなビターアーモンド香が漂うようになるのである。
これらをブレンドしたあと、バニラ、シナモン、クローヴなどで香味を調える。
2000ガロン以上の大容量ホワイトオーク樽で3年ほど熟成させ、甘みを添加。水でアルコール度数を低めて、製品化する。1本のボトルに使われるチェリーの量は、500グラムに達するという。
酒の色は濃く、ダーク・ガーネット色と表現されている。風味には、ワインのようにフレッシュでデリケートな甘やかさと、華やかさがある。

チェリーヒーリング

Trackback [0] | Comment [0] | Category [リキュールの知識] | 2013.01.19(Sat) PageTop

メキシコの酒『テキーラ』は観葉植物から作られる

メキシコの酒『テキーラ』は、サボテンから作ると思い込んでいる人がたまにいるが、この酒は、観葉植物としても有名なリュウゼツランから造る。
リュウゼツランの一種アガベ・テキラーナを原料にするが、出来上がったテキーラのアルコール度数は、55度もある。
無色透明だが、独特の臭みがあるため、最初はなかなか馴染めないかもしれない。
このテキーラが、どうして生み出されたかについては、2つの伝説がある。
今から1000年ほど前のこと、ある人がリュウゼツランの幹をカジっているハツカネズミを見つけた。その人がネズミの後を追ってくと、その巣にたどり着き、巣の中に黄金色に光る液体があった。
その液体を指ですくて舐めてみるとそのうまいこと、そこでその人は、その液体を集めて王に献上した。
王もその旨さに大喜び、それ以後、その酒を作るように命令を出した。
もう一つの伝説は、次のようなもの。
200年ほど前、メキシコで山火事が発生した。山火事が消えた時、焼けたリュウゼツランから、いい匂いがしてきた。
村人たちはそのいい匂いに惹かれて、焼けたリュゼツランから出る液体を集め、発酵させて蒸溜してみた。するとテキーラが出来上がった、というもの。
どちらも、大らかな話で、いかにもラテン系のメキシコらしい話ではないですか。

Trackback [0] | Comment [0] | Category [お酒の知識] | 2013.01.14(Mon) PageTop

玉出泉  (酒粕焼酎  福岡県)

機械化を導入した大量生産が進む中、手作業に徹した酒造りを続ける大賀酒蔵。
蔵の歴史は非常に古く、創業は江戸時代前期の延宝元年(1673年)までさかのぼる。初代当主が、自分の土地に湧く井戸水が豊かな水量と優れた水質であることを知り、そこから酒造りを始めたのが起源である。
清冽な自ら生まれたといっていい大賀酒蔵は、以降上質な清酒を醸す蔵の定評を得る。本銘柄は清酒蔵ならではの酒粕焼酎だが、醪取りではなく、酒粕ともみ殻を混ぜて固形のままセイロ式蒸留器に入れるという、伝統的な仕込み方で醸される。手作りにこだわる蔵のコンセプトを凝縮した一本だといえる。

香りは、香ばしく懐かしい。大豆油や椿油、コマ脂、カリントウ、ワラ、畳、囲炉裏端、ゼンマイ、きのこ、高野豆腐、焼いたタケノコなど非常に多要素。
味わいは、極めてスムーズで、刺激のないツルツルとした感触。中盤からワラや竹、山菜を思わせる香りが出てくる。郷愁を誘うような風味が楽しめる。
後口は、米の旨味を感じる後味となる。ワラを火にくべた時のような懐かしさを感じさせる香ばしい香りが余韻となって漂う。

玉出泉

Trackback [0] | Comment [0] | Category [焼酎の知識] | 2013.01.14(Mon) PageTop

「貴腐ワイン」って腐ったワイン?!

17世紀の半ばごろ、ハンガリーのトカイ地方の領主が、領民が戦乱に巻き込まれないよう、その年のぶどうの収穫をいつもの年より一ヶ月遅らせた。
そのせいで、ブドウは干しぶどうのようになり、表面にはカビが生えてしまった。しかし、領民たちは、そのブドウを捨てるに忍びなく、いつもの様にワインを作った。
するとどうでしょう。腐ったようなブドウから作ったワインは、甘く芳醇で素晴らしい味であった。
これが貴腐ワインが発見されるきっかけであった。この貴腐ブドウは、ボトリディス・シネレアという細菌がついたのもので、この菌がつくと、ブドウの果皮のろう質が破壊されて果汁の水分が蒸発、糖分の濃縮されたぶどうになる。
この貴腐ブドウでワインを作ると、甘くと美味しいワインができ、それは『貴腐ワイン』と呼ばれて珍重され値段もかなり高い。

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オゼノユキドケ ブラウンヴァイツェン  (日本、群馬県産ビール)

日本酒『尾瀬の雪どけ』で有名な龍神酒造が造る『オゼノユキドケ』は、ロースト感がある「黒(くろ)」や限定醸造のバーレイ・ワインなどイギリス系ビールも人気。だが、まず得意の小麦ビールを飲みたい。
小麦麦芽を使った『ホワイトヴァイツェン』は、モンドセレクションで3年連続の金賞を受賞。さらに、ここで取り上げる「ブラウンヴァイツェン』は、茶色のヴァイツェンという独自のスタイルを築き上げたユニークなビールである。
本場ドイツにも濃色系ヴァイツェンはあるものの、黒色に近い、深い焦げ茶色をしたデュンケル(ドイツで『暗い』)が一般的。欧米のコピーにとらわれず、日本の風土にあったビールづくりを目指す醸造所故に、中間色の『ブラウンヴァイツェン』にだどりつけたのだ。
カカオやココアパウダーのような甘い香り、クローブを連想するスパイシーフレーバー。
苦味の少ない甘く優しい味わいは、ホワイトでもデュンケルでもない、オンリーワンの魅力である。

オゼノユキドケ


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お酒を飲めない人を『下戸』というわけ

酒を飲めない人を『下戸』、笑い上戸、泣き上戸など、お酒を飲める人のことを『上戸』というが、これは一体どこから来た言葉なのでしょうか。
紀元前3世紀に在位した秦の始皇帝。彼は万里の長城の建設で有名だが、その万里の長城を守る兵たちには、山上の門を守るものと、平地の門を守るものがいた。
山上の門は上戸と言われ、無論寒い場所になった。平地の門は下戸と言われ、それほど寒くはなかった。
始皇帝は、兵たちに与えるご褒美として、寒い場所を守っている上戸の兵には酒を与え、下戸の兵たちにはまんじゅうなどの甘いものを与えた。
兵たちも、上戸には酒飲みを、下戸には酒を飲まない甘党を集めたという。そこから、上戸、下戸という言葉が使われるようになったという説がある。
その一方、これらの言葉は、大宝律令から来ているという説もある。
律令の中には、1戸のうち、男性の働き手が6から7人いる家を上戸といい、3人以下の家を下戸という、と決めた項目があった。
壮年の男性が大勢いれば酒の量は増えるだろうし、少なければ酒の量も少ないだろう。そこから上戸、下戸の言葉が使われるようになったわけである。

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グレントファース  (スペイサイドモルト)

フェノシェリー、あるいはバナナのドライチップのような芳香があり、パワフルでコクがある。後味は驚くほどドライで、極めて余韻が長い。グレントファースという発音が難しく、そのためか馴染みも薄いが、優れた食後酒といってよいだろう。
蒸留所は、キースからA95号線をクレイゲラヒに向けて西へ8キロ行ったマルベンの地にある。蒸留所のそばにトファーズ・ウッドと呼ばれる森があることから、命名されたのであろう。創業は1898年、デュワーズ社、ジョン・ウォーカーズ者と並んで当時ビッグスリーと言われたブキャナン社の創業者、ジェームズ・ブキャナンによって建てられた。ブレンダーにすぎなかったブキャナンにとって、これが初の蒸留所ベンチャーであった。
彼は後にブレンデッド・スコッチ、ブラック&ホワイトの成功により、一代貴族(ロード・ウーラビントン)に叙せられている。ちなみに現在のブラック&ホワイトのラベルには、黒いスコッチ・テリアと白いウェストハイランド・テリアの二匹の犬が描かれているが、元は、白地に黒い文字でブキャナンズとブランド名が書かれているだけであった。ブラック&ホワイトというのは消費者がつけた相性で、アイディアマンであったブキャナンはすぐさま相性の方をブランド名にしてしまったのである。
1923年から25年にかけて大改修工事が行われ、この時にチャーチルズドイグがレンガ造りの美しい熟成庫を設計した。1925年に前記のビックスリーは合併してDCL社の一員となり、1965に蒸留所本体を新築、この際スチルが2基から6基に増設された。
DCL社がUD社となったあとも創業は続けられたが、80年代のウイスキー不況の影響で1985年に閉鎖。そして1989年にアライド・ディスティラーズ社が買収して、操業が再開された。
仕込み用水は近くの丘にある泉の水を利用している。
ブラック&ホワイトを始めとするブキャナン社のブレンデッド・スコッチ、さらにプレミアム・スコッチのロイヤル・ハウスホールドの原酒モルトとして利用され、オフィシャルのシングルモルトは販売されていない。
そのかわり、GM社のオリジナル・ラベルが一般に出回っている。

グレントファース

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西洋人がびっくりした日本の酒造りの技術

狂犬病のワクチンを発見したことで有名な、フランスの化学者パストゥール。彼は酒の世界でも有名な人である。
彼の名は今でも『パストゥリゼーション』と言う言葉とともに残っている。このパストゥリゼーションとは、彼が発見したブドウ酒の低温殺菌法のことである。
当時、フランスのブドウ酒製造業者たちは、ブドウ酒の腐敗という問題で頭を悩ましていた。この問題の研究に着手したパストゥールは、1865年、55度で数分間加熱するという、低温殺菌法を発明し、ブドウ酒の腐敗防止に成功した。この方法はそれ以後、ビールや牛乳にも応用され、パストゥリゼーションと呼ばれるようになった。
ところが、この低温殺菌法は、パストゥールが発明するよりはるか前から、日本の酒造りにおいて、普通に行われていたものだった。それは日本酒づくりの中の一工程で『火入れ』と呼ばれるものである。
明治期、相次いで日本にやってきた外国の醸造家たちは、日本の『火入れ』を見て、驚嘆したということである。

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シトロンジェネヴァ  (オランダ産リキュール)

シトロン・ジェネヴァは、オランダのデ・カイパー社が、ソフト&フルーティを好む現代人の嗜好に合わせ、カクテルベースとして開発したレモンリキュール。
ジェネヴァ(オランダ・ジン)に、レモンを主体とする柑橘系フレーバーを配し、水、シロップを加え、製品化したもの。レモン・ジュースに由来する酸味があり、新鮮なレモンの風味に富んでいる。アルコール度数が低く、口当たりはライト。

従来型のレモン・リキュールとしては、イタリアのカプリで作られてきたリモンチェッロ・ディ・カプリがある。
20世紀初頭、カプリ島の旅館『ペンシオーネ・マリアントニア』を経営していたヴェチェンツァ・カナーレ女史が開発したもの。現在、その孫がこのリキュールの製造元リモンチェッロ・ディ・カプリ社の代表を務めている。
カプリ島産の農薬を使わないレモン果皮を薄く削ぎとり、香味をリキュール化。着色料は使っていない。アルコール度数32度、エキス分22%。


シトロンジェネヴァ

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ワインのコルク抜きは一体誰が発明した?

ワイン・オープナーには数多くの種類がある。よく目にするのは、コルクにらせん針を食い込ませて引きぬくタイプ。テコの原理を応用したソムリエナイフと呼ばれるタイプコルクとピンの隙間にトングを差し込み、コルクをはさみ上げるタイプなどだ。
世界中には1500種類ものオープナーがあるそうで、かつてサンフランシスコのワインミュージアムで、それらを一同に集めてコンテストが開かれた。その結果、一位の評価を得たオープナーは『スクリュープル』と呼ばれるタイプだった。
コルクにらせん針を食い込ませるタイプのオープナーを思い浮かべてほしい。その頭の部分から、らせん針をはさみ、日本のうでが出ているのが、このスクリュープルだ。
使い方は、まず、日本の腕でピンをはさみ、頭を回転させてコルクにらせん針を食い込ませる。針が下まで到達しても、さらに頭を回し続けると、今度はコルクが自動的に上がってくる・・・・という仕組みだ。
つまり、力の弱い人でも難なく明けられるし、力で引き抜こうとしてコルクを途中でねじ切る心配もないわけ。
このすぐれものの発明者は、アメリカ人のハーバート・アレン。実はこの人、およそワインとは畑違いの人で、本来の肩書き、石油の採掘で財を成した技術者だった。
アレンは、1980年に70歳で引退するまで、50年近く、テキサスの石油関連産業を渡り歩き、技術者として活躍していた。専門分野は石油の採掘。それに関する発明も多く、特許も多数持っていた。
そんなアレンは、ワイン愛好家でもあり、自宅には常時一万本ものワインをストック。ディナーのたびにワインを開けるのが常であった。で、その時に、ワインを開ける役は、アレン家ではアレン夫人だった。
そのたびに苦労していたアレン夫人は、引退して暇になった夫に向かって、ある日、リクエストした。
『ねぇ、ダーリン。発明が得意なら、私にも簡単に開けられて、失敗しないオープナーを発明してよ!』
愛する妻のためにと、彼は『地面をボーリングする技術は、コルクをボーリングする技術にも応用できるぞ!』と二年間の試行錯誤のすえ、発明したのが、スクリュープルだったのだ。
らせん針が正確にコルクの中心を貫き、しかも、コルクに与える抵抗がもっとも少なくて済むオープナーの設計に、石油のボーリング技術を利用したのである。

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正調粕取焼酎 やまふる  (酒粕焼酎 佐賀県産)

今回テイスティングした多くの焼酎の中でも1.2を争うような、まさに絶賛に値する感銘を与えてくれたのがこの酒である。十分に世界レベルに達しており、この酒との出会いに感謝したい。
佐賀県の唐津市にある鳴滝酒蔵は、『太閤』などの銘柄で知られる清酒蔵で、酒粕の他に米と麦の焼酎を作っている。銘柄名にうたわれている正調粕取りとは、酒粕ともみ殻を混ぜあわせて、セイロ式蒸留器で蒸留する北部九州に特有の古い製法のこと。このことからもみ殻から出る焦げた香りを始め、他にない個性的な香味を帯びる。
飲み方はストレートのバランスが最高だが、他の飲み方も申し分ない味わいである。

香りは柔らかく、包み込むような香りだが明確な個性がある。稲を刈った後の田園や、新しい畳表、浜納豆、塩豆などを思わせる独特の表情がある。
味わいは、非常になめらかで、きめ細かく、密度の高さを感じさせる味わい。蜂蜜のような香りが含み香として漂い、優しく奥深い風味を添えている。
後口は、香ばしい風味が感じられる。蜂蜜を思わせる甘さや、ウエハースのような穀物感のある風味も現れてきて、それらが余韻となって非常に長く続く。

正調粕取り焼酎 やまふる

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酒とはなんの関係もない『アルコール』の語源は?

英語の『アルコール』は、なかなか発音が難しい。海外で、日本式に『アルコール』といっても、まず、通じない。『アルコール』という言葉は、海外旅行で、日本人を悩ませる言葉のひとつともいえる。また、その語源は、酒とは全く関係がない。
目の化粧、つまり、アイシャドーと深い関わりがあるという。古代エジプトでは、目の周りに独特のシャドーを施していた。映画に登場するクレオパトラのような化粧法だが、彼女たちが目の周りにつけていたのは、アンチモンの粉。それを唾液などで湿らせて、目のまわりに塗っていたのである。
アンチモンの粉のことをアラビア語で、『コール』と呼び、それに、英語の『THE』にあたる冠詞、『アル』がついて、『アルコール』と呼ばれるようになった。つまり、『アルコール』とは、もともと、『アンチモンの粉』という意味だったのである。それが、やがて『蒸留して抽出したもの』という意味になり、そして『酒』という意味にもなった。

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銀河高原ビール ヴァイツェン  (日本 岩手県産ビール)

『銀河高原ビール』がすでに廃業したと思っている人はいないだろうか?だが、それはとんでもない間違いだ。
以前は芸能人を使ったテレビCMや、複数の工場によるマス路線を歩んでいたが、2005年に方向転換。経営が変わり沢内工場に絞ったため、倒産と勘違いした人がいるようだ。しかし、この絞り込みは1ヶ所だからこそできる職人気質のビールづくりを取り戻したことでもある。
クラフトビールへの原点回帰だ。
『銀河高原ビール』の主力商品は、現在もやはり『ヴァイツェン』。酵母入り小麦ビールならではの霞とメレンゲのような純白の泡。何よりも、その豊かな香りに魅了される。バナナに例えられるエステル香と、クローブを連想させるフェノール香。バニラやハニーを思わせる甘味のある香り、日本人には懐かしい麹や甘酒に似た香りも漂う。甘みのあるデザートや西京漬けにもぴったりと合う懐の深いビールである。
青いボトルは優雅で美しが、遮光性にやや劣る。冷暗所で保管しましょう。

銀河高原ビールヴァイツェン

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日本酒はなぜ冬に造られるのか?

日本酒の多くは、冬に仕込まれる。11月から3月の間に作られるので『寒造り』と呼ばれるが、その習慣が始まったのは江戸時代である。
と言っても、酒造りに天候の影響が計算されたのではない。江戸幕府が、米価安定のため、酒は寒造りにすることと定めたのである。
秋の収穫後なら、豊作か凶作かに応じて、酒造りに回すコメの量を決められる。
コメ不足になって、米価が高騰するのを防ぐことが目的だったのである。
それ以来、酒は冬の間に仕込むものとして定着した。やがて、酒造りの労働を農閑期の季節労働に頼るようになり、それが一部酒造メーカーでは現在も続いている。
ちなみに、江戸時代の人気ブランドは、初期が伊丹の『剣菱』や『男山』。中期になると、灘の人気が上がり、水車精米などの新技術でトップの座を奪った。
それにダメを押したのが、1840年の宮水の発見。ミネラル豊富な灘の水が、淡麗な酒を産み、宵越しの銭を持たない江戸子たちを大いに酔わせた。

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グレンスペイ  (スペイサイドモルト)

グレンスペイは、ニッカウヰスキーの創業者で、我が国のウイスキーの父とも言われる竹鶴政孝氏が、実際にウイスキー造りを学んだ蒸留所のひとつでもある。
竹鶴は他にキャンベルタウンのヘーゼルバーン蒸留所でも研修しているが、こちらは現存しない。したがって、ここグレンスペイは日本のウイスキー産業にとって記念すべき蒸留所であるといっていい。
蒸留所は、ローゼスの街の中心部、ローゼス伯レスリー廃城のすぐ下に建てられている。ローゼス伯爵はハンガリーの貴族の末裔で、17世紀の清教徒革命の際に最後までクロムウェル軍に抵抗した人物であった。
創業は1884年。地元の穀物商、ジェームズ・スチュワートが当地に持っていたオートミール工場をウイスキー蒸留所に改造したもの。そのため創業当初はミルズ・オブ・ローゼスと呼ばれていた。ちなみにスチュワートはそれ以前に、マッカラン蒸留所のオーナーであった時期もある。しかし、3年後の1887年に、ロンドンの有名なジン業者ギルビー社に売却。その際にグレンスペイに改められた。
ギルビー社は現在、世界的な酒類会社グラント・メトロポリタン・グループの子会社であるIDV社の一員で、ギルビージンのほかスミノフウォッカなども持っている。IDV社傘下のモルトウイスキー蒸留所はグレンスペイのほかにノッカンドォ、オスロスク(シングルトン),ストラスミルがある。これらはJ&Bグループよ呼ばれ、ブレンデッド・スコッチ、J&B原酒モルトとなっている。グレンスペイは、この他にもスペイロイヤル、ヴァッテッドのストラススペイの核となる原酒モルトでもある。
1970年に建物は新築され、この際にポットスチルは2基から4基に増設された。蒸留所はローゼス川のほとりに建てられているが、すぐ蒸留にはグレンロセス蒸留所があり、かつては冷却後の排水を川にそのまま流していたため、川の水温が上がり、冷却に必要な冷水が得られなかったという。
そのためグレンスペイのポットスチルは、コンデンサーのところにアフタークーラーと呼ばれる補助冷却装置が付けられた独特の形をしている。ローゼス川の水はもちろん冷却用で、仕込み良い雨水はドーニーバーンと呼ばれる小川の水を利用している。かつてはオフィシャルの8年ものが出ていたが、現在ではほとんど目にすることがなく、超入手困難のモルトとなっている。


グレンスペイ

Trackback [0] | Comment [0] | Category [モルトウイスキーの知識] | 2013.01.04(Fri) PageTop


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